商品コメントを書く手が止まるのは、たいてい書き出しです。 前の商品の文面を開いて、どこを直せばいいかを考えるところから始まる。 この記事では、その「毎回考え直している部分」を減らすために、 コメントのどこを固定してどこを都度書くのか、線の引き方を整理します。
コメントの中身を、3つに分ける
商品コメントに書いていることを分解すると、性質の違う3種類が混ざっています。
| 種類 | 中身 | 毎回変わるか |
|---|---|---|
| 案内文 | 在庫確認のお願い、返品の扱い、あんしんプラスの案内など | ほぼ変わらない |
| 商品の説明 | 素材、デザインの特徴、使うシーン、サイズ感 | 毎回変わる |
| 商品固有の数値 | モデルの着用サイズ、色展開、品番 | 毎回変わる(が、決まった形式で書ける) |
このうち1つ目は、ほぼそのまま使い回せます。 買付地が国内か海外かで関税の書き方が変わる、新品と中古で状態の断りが変わる、 といった分岐はありますが、パターンは数えるほどです。 3つ目は内容こそ毎回違いますが、書き方の形が決まっているので、値を差し込むだけで作れます。
つまり本当にゼロから考える必要があるのは、2つ目だけです。 逆にいえば、3種類を分けずに全部を毎回書こうとすると、 考えなくていいところで手が止まります。
案内文は、置き場所を決める
BUYMAには、商品コメントとは別に案内を書ける場所がいくつかあります。
| 内容 | 本来の置き場 |
|---|---|
| 取引全般のお願い(在庫確認、キャンセル、届くまでの流れ) | ショッパープロフィールの「お取引について」 (一度書けば全出品に表示される) |
| お届け日数 | 出品フォームの配送方法ごとの設定 |
| 在庫があるか、取り寄せか | 色×サイズごとの在庫状況の設定 |
| 返品・補償の扱い | BUYMA側の規定として商品ページに表示される |
これを踏まえると、案内文をどこに置くかは2つの考え方に分かれます。
考え方1:本文には書かず、「お取引について」に集約する
商品コメントは商品の説明だけにして、取引のお願いはプロフィール側にまとめる方式です。 商品コメントが短くなり、購入者は商品の話にすぐ辿り着けます。 毎回の作業も軽くなります。
考え方2:本文の末尾にも、固定ブロックとして置く
「お取引について」を読まずに購入される方は一定数いるので、 本文にも書いておくのは理にかなっています。 トラブルの予防になりますし、検索で拾われる語を含める狙いもあります。
この場合に大事なのは位置です。 冒頭に長い定型文があると、商品の説明がその下に埋もれます。 定型文は末尾に固定ブロックとして置き、上から読んで商品の話が先に来るようにする。 同じ内容でも、順番を変えるだけで読まれ方が変わります。
どちらを選ぶにせよ、「毎回考えて書く」対象から外すことが目的です。 置き場所さえ決めてしまえば、あとは使い回すだけになります。
商品固有の数値は、欄を使い分ける
ここは間違えやすいところです。数値の種類によって、入れる欄が違います。
| 内容 | 入れる場所 |
|---|---|
| 採寸(幅・高さ・マチ・着丈・ヒール高など) | 「サイズ詳細」欄(カテゴリごとに項目が用意されている。数値のみ) |
| モデルの着用情報 | 「色・サイズ補足情報」欄 |
| 素材 | 専用欄がないので商品コメント本文へ |
採寸を商品コメント本文に書いている出品も見かけますが、 「サイズ詳細」欄に入れたほうが購入者には見やすく、本文も短くなります。 この欄はカテゴリによって出てくる項目が変わり(バッグなら幅・高さ・マチ、靴ならヒール高など)、 単位を含まない数値だけを入れる仕様です。
モデルの着用情報は「色・サイズ補足情報」欄に、次のような1行で入れておけば十分です。
※モデル:身長178cm / UKサイズ6 着用
こうした行は「値を入れる場所が決まっている文」なので、 仕入れ元から数値を取ってきて当てはめるだけで作れます。 文章を考える必要はありません。
残る「商品の説明」をどう書くか
ここが唯一、商品ごとに考える部分です。とはいえ、 書く順番まで毎回変える必要はありません。順番を決めておけば迷わずに済みます。
- 何であるか(ブランド・アイテム種別・ひと目でわかる特徴)
- 素材と作り(何でできていて、どういう仕立てか)
- どう使えるか(合わせやすい服装、使うシーン)
- ひとことの締め(「〜な一着です」のような結び)
この4段で、だいたいの商品は書けます。 逆にこの順番を決めていないと、毎回「何から書こう」で止まります。 止まる時間の積み重ねが、1商品あたりの時間を押し上げています。
形にしてみると
バッグを例に、4段をそのまま埋めるとこうなります。 〔 〕の中が、商品ごとに変わるところです。
〔ブランド名〕の〔アイテム名〕。〔ひと目でわかる特徴〕が印象的な一点です。
素材には〔素材〕を使用し、〔作りの特徴〕に仕上げられています。
〔容量やポケットなど、使い勝手に関わる点〕。
〔合わせやすい服装や、使うシーン〕。
〔サイズ感についてひとこと〕。
〔全体をまとめるひとこと〕な一点です。
毎回この形に流し込むと決めておけば、 考えるのは〔 〕の中身だけになります。 文章の骨組みを毎回ゼロから立て直さずに済むぶん、手が止まりません。
書かないほうがいいこと
仕入れ元の説明文をそのまま訳すと、日本の購入者には響かない情報が混ざります。
- その国のサイズ規格を前提にした説明
- ブランドの歴史やコレクションの背景(長くなりがちで、購入判断には効きにくい)
- 原文の宣伝文句をそのまま直訳したもの
根拠のないことも書かないほうが安全です。 特に素材は、BUYMAの出品フォームに専用の欄がなく、商品コメント本文に書くしかありません。 それだけに、原文に書かれていないものを推測で足すべきではありません。 レザーと書いてあればレザー、書いていなければ書かない、という線引きです。
弾かれる語に気をつける
もうひとつ、意外と引っかかるのが出品時に弾かれる語です。
BUYMAは禁止語の一覧を公開していませんが、 出品が禁止されている商品や行為に関わる語が本文に入っていると、保存の時点で止められます。 やっかいなのは、商品とは関係のない比喩で使ってしまう場合です。 たとえば「自分を印象づける武器になる一点」のような書き方は、 「武器」が引っかかって弾かれることがあります。
保存できずに原因を探すことになると、 それだけで1商品ぶんの作業時間が飛びます。 文章を作る側で、あらかじめ避けておくのが確実です。
まとめ:分ければ、短くなる
商品コメントを「毎回書くもの」として扱うと、いつまでも時間がかかります。
- 案内文は置き場所を決める。「お取引について」に集約するか、本文末尾に固定ブロックとして置く
- 採寸は「サイズ詳細」欄、モデル情報は「色・サイズ補足情報」欄。本文に混ぜない
- 本当に考えるのは「商品の説明」だけ。それも書く順番を決めておく
この3つを分けるだけで、1商品あたりに考える量はかなり減ります。 速く書くのではなく、書く量そのものを減らすという発想です。
YOHAKUは、この切り分けをそのまま仕組みにしたChrome拡張機能です。 定型の案内文はテンプレートとして固定し、採寸は「サイズ詳細」欄、 モデル着用情報は「色・サイズ補足情報」欄へそれぞれ振り分けたうえで、 商品ごとに変わる説明文だけをAIが作成します。 弾かれやすい語は生成の段階で避け、出てしまった場合も出品前に取り除きます。
文体やテンプレートの中身は、お客様の既存の出品に合わせて初期設定でご用意します。 お使いの仕入れ元が対応できるかどうかは、事前にご相談ください。